初めての方も,何回か来ていただいた方もこんにちは!
そしてありがとうございます。今回はなんか堅そうですが、日常の感覚でいきたいと思います♪
ネットだと「すぐれた者として他人を威圧して自分に従わせる威力。万人が認めて従わなければならないような価値の力」となっており、ちょっと面倒くさそう…。
ですが、気を取り直してこの目に見えない権威が及ぼす影響を見ていきましょう。
いろんな権威
- 親の権威→一番身近な大人であり、子供の頃から大きな影響を受け続ける。 「保険証は大切だから、絶対に無くしてはいけない」や「お医者さんの言う通りちゃんと薬を飲みなさい(塗りなさい等)」といった言動
- 科学(学問)の権威→医学や薬は歴史もあり、生きていくうえで不可欠というイメージ。 医学部に入ることが難しいことやノーベル賞の存在。大学や企業が科学的データに基づいて研究して薬を作ってるイメージ
- 医者(専門家)の権威→難しい医学部に入って、大学で6年も勉強している人
- お金の権威→実力や成功の象徴。(医者は高収入)お金があれば「安心」という感覚
- メディアの権威→TV番組で医者(専門家)をよく見る。メディア自体が医者や薬についてほぼ無批判
- 国の権威→医療は皆保険制度で国が管理している。議員や役人などのエライ人がたくさんいる
- 欧米の権威→西洋医学(現代医学)は科学的で進んでいる自由主義の国から来たもの。 (現代医学の総本山はアメリカなどの欧米各国。経済や防衛で依存関係にある)
…で、これらが束になってやって来るとこうなります。
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権威の力
その⒈
その⒉
母の知り合いの別のおばあさんの話です。
お孫さんがアトピーで通院していて、皮膚がボロボロ剥けて大変だというのです。母がステロイドの害について話したところ、
「それは知っている。先生が、うちはステロイドは使わないと言ってるから通わせている。」とのことでした。
母がいくら諭しても、「先生が、ステロイドは使ってないと言っている」の一点張りだったそうです。
(私と母は「絶対入ってる」で一致しました)
日本人は純朴ですよね。私もステロイド皮膚症の体験がなければ、こうなっていたかも知れません。
そしてこちらはわたしがステロイドの副作用について相談したときの対応です。
機関 | 回答 |
自治体窓口 | 薬害 |
自治体の人権相談と厚労省 | ・生活保護がある。 ・厚労省に電話をして「話の分かる人をだしてくれ」と言ったら、「内閣官房に聞いてくる」とのこと。 しばらくして電話口に戻ってきたら生活保護法の条文を読みだす |
保健所 | 担当部署なし |
東京都「患者の声相談窓口」 | 日本皮膚科学会に言えばいい |
法テラス | ・長期の訴訟になる ・治ってる最初の人 だから苦労する等 |
朝日新聞 | 無反応 |
立憲民主党 | 受付けました、との返信メールとお礼の返信メール |
NHK党 | 特になし (コールセンターの職員さんは話をよく聞いて下さいました) |
共産党 | 無反応 |
法務省人権相談 | 対象として扱ってない |
独立行政法人医薬品医療機器総合機構 | 救済制度の説明のみ。医者と話した方がいい |
子供の頃から通っていた かかりつけの皮膚科医 | 「謝っても謝りきれない。国に言って下さい。」 その一方で「私なら薬でコントロールできた」とも。 子供用のプロトピック(免疫抑制剤)を止めるよう言ったら「国が認めています!」 |
法律事務(4所ヶ所) | ・できない。医者と話した方がいい ・手に負えないので大きな所に行ってくれ ・ステロイド治療は 必要と考えている。 そんな訴訟はできない |
行政110番(3回) | 1回目のみ何か救済を受けた方がいい、とのアドバイス。残り2回は無回答 |
医療問題弁護団 | 何がしたいの? 政権が変わらないと無理 |
この辺になると(自治体窓口除いて)純朴では済まされない。ほぼ思考停止状態。
権威に反するものは無視
それなりの責任がある行政などが対応してくれるハズ、と思いきやこの状態です。薬害の解決に時間がかかるわけです。
結局、被害が黙殺され、表面上いつも通りの日常が繰り返されていくのです。
どうやら私は治ってはいけなかったみたいです。現代医学の言う通りに薬を使い続けて、医者と製薬会社に仕事を与えることが期待されていたようです。
彼らは一応、公正とされているデータに基づいて科学的(⁉)に一つの見解を作り出します。
しかしそれらに当てはまらないことは無視したり、「わからない」と言って間違いや責任をなかなか認めません。
しかも行政と医者とでつるんでますから , 非常に厄介です。
”薬”という存在について
専門家が科学的に研究して作られ、管理されているイメージがありますよね。本当にそうでしょうか?
大学の研究不正や医者と製薬会社の関係もようやく明るみにでてくるようになりました。
「薬の効果や安全性がデータで科学的に証明されています!」と言われても、「フーン…(嘘つけ!)」と言いたくなります。 医学は科学じゃない、って思います。
おススメの本には製薬会社が世界規模で行っていることや規制する側の問題も書かれています。私の感想は…おそるべき金の力!です。
自分も使うかもしれない薬です。日頃からアンテナを張っておきましょう。
本やSNS、実際に薬を使っている近しい人と話して情報を把握しておきましょう。
製薬会社のマーケティング、 薬、 医者、規制当局との関係が詳細に書かれています。
500頁ありますが、読み応えがあり、世界が変わります。(こんな現実があるものを使う皆保険制度を日本は義務化してるなんて…と衝撃でした)
冊数を読むより、一冊の本を腰を据えて読んでみるのもいいと思います。
著者のベン・ゴールドエーカーは英国人医師でジャーナリスト
2015年5月に青土社から発行
薬はヒトの思惑だらけ
製薬会社は薬を売ることで成り立ちます。保険診療医も薬と検査が収入源ですから、両者は一蓮托生です。
本来ならば実際に投与される患者さんも直接質問したいくらいです。しかし化学や生物学の専門家ではない人がほとんどですから、心配しながらも使うことになります。
それと薬を数十年単位で服用してどうなるかは未知の世界です。
ガイドライン通りに治療がなされていた場合に被害にあったとしても、裁判で勝てません。(国が決めたガイドライン通りやっていたのだからよし、とされてしまう)
更にカルテも最後の診療から20年で破棄されてしまいます。私のように20年以上離脱して治ったとしても、カルテがないのでどうにもなりません。(薬って作ったもん勝ちなんですかね?)
何かあった場合、患者側が圧倒的に不利なのです。そして医者の責任が認められることは稀で、常に国に護られています。(医者を罰する法律はありません)
「副作用」という言葉
なぜ「副」がつくのでしょうか?
アトピー治療のステロイド剤の場合、免疫と炎症を抑えることで、痒みなどの症状によく効きます。(←薬の作用)
一方で血流が悪くなるので、冷えや視力の低下、緑内障、ガンなどの症状も出てきます。(←薬の副作用)
客観的に見れば、これらは全て「薬の作用」のはずです。しかし、そこには売り上げや利益追求の思惑(使ってもらいたい!)があります。
だからわざわざ「作用」(症状に効くプラスの点)と「副作用」(患者さんにとってマイナスの点)に分けているのです。
(そもそも、薬の副作用の説明を義務付けていないこと自体おかしい)
薬には人間の思惑(欲望)による強いバイアス(偏見、思い込み)が掛かっています。説明を注意深く聞きましょう。
なぜ薬をだすの?
検査をして薬を処方しなければ病院の収入にならないからです。(保険診療の場合)
薬の効果を作用と副作用に分けないで説明された場合を見ていきましょう。
薬と同じ効果を食事や運動などで得られる場合どちらを選びますか?
救急の場合や生活を変えたくない人以外は、食事や運動を選ぶのではないでしょうか。(自分でそれらを適切に行えばもちろん費用0)
しかし、それでは病院は困ります。だから副作用の説明はせず、薬ありきの流れ作業で会計まで直行する形になるのです。
わたしの知り合いで実家が精神病院という方がいました。
院長であるお父さんは「本当は患者さんの話を聴いてあげるだけでいいんだが、薬を出さないと病院が成り立たない」とよく話していたそうです。
いったい保険診療とは誰のための制度なんでしょう?
医者ってどんな人?
医学部を修了して医師免許を持っている人です。
医師免許は鍼治療やあん摩(マッサージや指圧)、柔道整復師の施術もできるのです。一瞬スゴイ!と思ってしまいますが、ちょっと待って下さい。
西洋医学(現代医学)は薬で症状を抑えたり手術で悪い部分を切り取る対症療法です。科学の力(=人間の力)で治すという発想です。
一方の鍼やあん摩などは自然治癒力で体を治していく東洋医学です。両者は根本的に相対する関係にあります。
実は医学部では自然治癒力を教えません。それで自然治癒力重視の東洋医学の施術もできるって…「どういうこと?」ってなりませんか。
「施術できる」とは、資格があるのでやってもいいですよ、という意味です。日々そうした施術をされている先生方と同レベルで出来るということではありません。
しかも医師免許を取ったらほとんどが西洋医学(現代医学)の医者になるのが現実です。東洋医学(自然治療系)が不当に低く評価されていると言わざるをえません。
医学部は実質的に、人間の力=科学の力に偏向した教育を行う場所です。医者はそのような教育を受けてきている人たちです。
権威に従順な医者
医師免許を取ると、西洋医学と東洋医学のどちらで施術するかを選択できます。しかし、大半が西洋医学(現代医学)を選ぶのはお金がたくさん貰えるからです。
(なかに現代医学の正体を知ってしまい、あえて医者にならない人もいるそうです)
医者になるのは大変です。大学入って、卒業して免許を取って…。お金も時間もかかります。
そこまで努力して医者になるのは、優秀な人だから(=今の教育制度がたまたまその人に合っていたから)とも言えますし、お金や権威に従順で、それらに非常に価値を置いている人だからとも言えます。
だから大変な勉強をして医者になります。
自分の身は自分で守る
世界には内戦や戦争状態の地域があります。そういった所で「医者になりたい」と言っている人と日本で「医者になりたい」と言っている人とではわけが違います。
医者に限らず、政治家や弁護士などの法律家も権威やお金に従順な人(=お金や権威に弱い人)が多いのです。
たまに毛色の違う誠実な人が目立つときがありますが、そういった人は稀な存在です。
こうした人たちに自分の人生がかかっている体を診てもらう場合、(=治療と称して何かされるとき)どんなに嫌な顔をされても納得するまで徹底的に聞くべきです。
立派な経歴や見た目でも倫理的に優れているとは限りません。この能力が不十分な場合、所属する組織や自分の利益を優先してしまいます。
その結果、事故や薬害などで、思いがけない人生を歩むことになりかねません。治療を受けることはサバイバルです。
医者の世界
国立大学を頂点とするピラミッド型の世界です。
特徴としては、出身大学でランク付けされてすべてが決まります。医師免許を取ってからの業績などは影響しない世界とのことです。
偶然手にした本に書かれていたのですが、思わず「これ北(朝鮮)?」と呟いてしまいました。
普通なら(派閥などがあるにしても)、仕事の実績や能力に応じて上にいくと思いきやゴリゴリの全体主義なんですね。
これでは町医者と呼ばれる一般の開業医の意見が反映されません。
たとえ少数意見であっても、実際に現場で診ている患者の命や人生に影響することは社会にオープンにするべきです。
そしてそこに携わっている人が医学界でしかるべき地位に就ける改革を望みます。
医者が考える「治る」とは
骨折や関節の変形している場合を考えてみましょう。
わたしちが言う「治る」とは、自分の骨の折れた部分がつながったり、変形した関節が元に戻ることです。
しかし現代医学では、(対症療法なので)人工関節をいれて元の生活に近い形が実現できればOKになります。(ちゃんと日常生活を送れるでしょ、ということ)
その結果、冷えや痛みが出ても仕方がないとして、薬で抑えることになります。
次はカゼをひいて治った場合です。熱が下がり、くしゃみや鼻水といった症状もなくなった状態です。
わたしたちは、体がカゼのウイルスに勝ったから治ったと考えます。
病院で処方された熱さましや咳止め薬を飲んでも、同じような効果を得られます。
わたしたちはそれも「治った!」思ってしまうのです。
医者はいちいち説明しません。それでいいと思っているからです。(だって現代医学は対症療法だから)
「ちゃんと抑えましたよ。熱も鼻水もくしゃみもとまったでしょ。」というわけです。本当は治ってないよ、とは言いません。
私たちも「まぁカゼだし…」とか「専門家に診てもらったから大丈夫」として気にしません。
私たちの考える「治る」と医者(現代医学の専門家)の考える「治る」は違います。
わたしたちの感覚は東洋医学などの自然治療系の「治る」という認識です。初めからお互いの考えが食い違っています。
対症療法の「治る」がもたらすもの
これを繰り返していくと、どうなるのでしょうか?自分の力でウイルスを撃退せず、薬で同じ効果を得たので体はラクをしました。
ウイルスと戦えばレベルupしますが、そうではないためサボっている状態です。ラクをすればするほど免疫は弱くなってしまいます。
よくカゼをひくようになったり、カゼが治りにくくなってきたら要注意です。
普段から正々堂々ウイルスと対峙しましょう。(年に一度くらい風邪をひいたほうが体にいいそうです)
風邪かなと思ったら、ネギやショウガを使ったお味噌汁を飲んで早く寝るといいですね。
わたしは喉が痛くなると、もやしのお浸しを食べて早く寝ます。(翌朝治ってます)
誰もが関わる医療についてよく考えよう!
自分の体に何をされているのか、病院や医療の本当のことがわかる本です。
わたしたちはあまりにも良く作られたイメージの中で医者や病院を見ています。水や食べ物に気を付けるように医療にも注意を払いましょう。
現代医学の総本山ではかなりの衝撃作であったようです。日本人も真剣に受け止めてもらいたい本です。
故ロバート・メンデルソンは米の小児科医。全米栄養食品協会からレーチェル・カーソン記念賞を授与される。
「民衆のための医師」として多くの人から敬愛された。
2016年に三五館より発行
まとめ
私たちは見えない「権威」のもとで生きています。それらは無意識に判断に影響を及ぼしています。
見た目や良いイメージに、自分で得た情報を合わせて判断していくことが大切です。
医学や医療の世界も人間の世界ですから、歪みが生じます。薬や医者を別の角度から見ると、違った姿が見えてきます。
対症療法の現代医学が考える「治る」は、わたしたちの「治る」とは一致しません。
私たちが望む「治る」に近い医療は東洋医学などの根治療法(自然治療系)です。 (そうでない方もいらっしゃるとは思いますが)
ホントに薬や手術しかないのか、権威に惑わされずに判断していかなければなりません。それができれば、自分が納得できる治療法に出会える可能性があります。
自分はどのように治りたいかを大事にして、希望をもって治療法を選んでいって下さい。
次回は「まとめ」として、あればいいと思った「制度」や「日本社会について」です。
私がまだ離脱の途中で体が酷かった頃の話です。
母の知り合いのおばあさんがステロイドの目薬を処方されました。それを差したところ、痒くて夜も眠れなかったそうです。
母は、私がステロイドをやめたことや副作用の話をしました。
おばあさんは「お医者さんが言ってることだから…」といって通い続けるとのことでした。
(この人が通っているのは東京の病院です。宮城⇔東京ということ)